フリップボードとは?意味や使い方・フリップチャートとの違いを解説

フリップボードは、大判の紙をめくりながら使う掲示・筆記用の道具で、会議やプレゼンテーション、研修など幅広い場面で活用されています。
参加者の意見や要点をその場で書き出して共有でき、議論の流れを残しやすい点が特徴です。
本記事では、フリップボードの基本的な意味や種類、メリット・デメリット、効果的な使い方、デジタルツールとの違いまでわかりやすく解説します。
正しい情報を知ることで、会議やプレゼンテーションの場でも自信を持って活用できるようになるでしょう。
フリップボードとは?基本的な意味と特徴

フリップボードは、大きな紙をスタンドや台に固定し、ページをめくりながら使うプレゼンテーション用の道具です。
会議や研修、セミナーなどで、意見や要点をその場で書き出して共有できます。
ここでは、フリップボードの基本的な意味や名称の由来、会議やプレゼンで活用される理由を解説します。
フリップボードの定義と語源
フリップボードとは、大判の紙を複数枚まとめてボードやスタンドに取り付け、1枚ずつめくりながら使う掲示・筆記用の道具です。
会議や研修、プレゼンテーションなどで、内容をその場で書き込みながら参加者に示せます。
また、「フリップ」は英語で「めくる」といった意味を持ち、紙を順番にめくって情報を提示する使い方に由来します。
前のページを残したまま次の内容へ進められるため、話の流れや議論の過程を整理しやすい点も特徴といえるでしょう。
プレゼンや会議で使われる理由
フリップボードは、参加者の意見や説明の要点をその場で書き出し、視覚的に共有できるため、会議やプレゼンで活用されます。
ホワイトボードのように内容を消す必要がなく、書いた紙を残しておけるため、前の議論を振り返りながら進行しやすい点も強みの1つです。
また、電源や投影機器を必要とせず、準備が比較的簡単なのも利点といえるでしょう。
特に、アイデア出しや研修など、参加者とのやり取りを重視する場面で活用しやすい便利な道具です。
フリップボードとフリップチャートの違い

フリップボードとフリップチャートは、会議やプレゼンで使われる似た用語ですが、使われ方によって意味が異なる場合があります。
一般には、紙を取り付ける本体をフリップボード、紙の束やそれを含む用具全体をフリップチャートと呼ぶ傾向があります。
ここでは、両者の役割やホワイトボードとの違いを見ていきましょう。
それぞれの役割と用途の違い
フリップボードとフリップチャートは、厳密に統一された呼び分けがあるわけではありません。
ただし、役割を分けて説明されることがあり、フリップボードは大判用紙を固定するボードやスタンド本体、フリップチャートはそこに取り付ける紙の束、または紙を含む用具全体を指す場合があります。
そのため、商品名やサービスによって呼び方が異なる点に注意が必要です。
用途としては、どちらも会議や研修で内容を書き出し、参加者と共有するために使われます。
ホワイトボードとの比較
フリップボードとホワイトボードは、どちらも会議やプレゼンで情報を見せるために使われますが、記録の残し方に違いがあります。
フリップボードは紙に書くため、ページをめくっても以前の内容を残しておける点が特徴です。
一方、ホワイトボードは書き消しを繰り返せるため、同じ面を何度も使いたい場面に向いています。
議論の過程を後から見返したい場合はフリップボード、内容を随時更新したい場合はホワイトボードなど、目的に合わせて使い分けると便利です。
関連記事:アクリルボードとは?特徴や用途、ほかの素材との違いや選び方を解説
フリップボードの主な種類とサイズ

フリップボードには、設置方法や使用する場所に応じて、スタンド型・卓上型・壁掛け型など複数の種類があります。
会議や研修の規模、設置スペース、見やすさによって、適したタイプが変わる点も特徴です。
ここでは、それぞれの特徴や使いやすい場面を紹介します。
スタンド型(イーゼル型)フリップボード
スタンド型(イーゼル型)フリップボードは、床に置いて使用する自立式のタイプです。
立ったまま書き込みやすく、会議や研修、プレゼンテーションなどで活用しやすいでしょう。
高さを調整できる製品や、移動しやすいキャスター付きの製品もあります。
また、大判用紙を取り付けて複数ページをめくりながら使えるため、話の流れに沿って情報を整理しやすい点も魅力です。
選ぶ際は、本体の安定性や対応する用紙サイズ、移動のしやすさなどを確認するとよいでしょう。
卓上型フリップボード
卓上型フリップボードは、机の上に置いて使うコンパクトなタイプです。
大きなスタンドを置くスペースがない場所でも使いやすく、少人数のミーティングやグループワーク、個人での説明などに向いています。
紙をめくりながら複数の内容を順番に見せられるため、座ったまま情報を共有したい場合にも便利です。
一方、サイズが小さい分、離れた場所からは文字が見えにくくなることがあります。
利用人数や距離を考慮し、必要な用紙サイズや設置スペースに合う製品を選びましょう。
壁掛け型フリップボード
壁掛け型フリップボードは、壁面に取り付けて使用するタイプで、床のスペースを取らずに設置できます。
会議室や教室など、スタンドを置きにくい場所でも活用しやすく、固定されているため書き込む際に本体が動きにくいメリットもあります。
一方、設置方法によってはフックやネジなどが必要になる場合があり、壁の材質や取り付け可能な位置を事前に確認することが大切です。
設置場所を固定して継続的に使用したい場合や、省スペース性を重視したい場合に適しています。
フリップボードのメリット

フリップボードは、会議や研修で意見や要点をその場で書き出し、参加者と共有できます。
書いた内容を紙に残せるため、議論の流れを振り返ったり、記録として活用したりできる点も、選ばれる理由の1つです。
ここでは、アイデア出しや参加者への情報共有、記録面でのメリットを紹介します。
アイデア出しやブレストで活躍する理由
フリップボードは、アイデア出しやブレインストーミングで、参加者の発言をその場で書き出せる点が便利です。
意見を紙面に残して見える状態にすると、すでに出た案を確認しながら新しい発想を加えたり、似た意見を整理したりしやすくなります。
また、ページをめくれば内容を消さずに次の話題へ移れるため、議論の流れも振り返れます。
複数の案を比較したい場合にも活用しやすく、話し合いの内容を視覚的に整理しながら進めたい場面に向いた道具です。
参加者の集中力を高めやすくなる
フリップボードは、話しながら要点や図を書き加えられるため、参加者が説明の流れを追いやすくなることがあります。
完成した資料を一方的に見せるだけでなく、その場で情報が追加されることで、どこを説明しているのか把握しやすい点も特徴です。
また、参加者の発言を書き込めば、会議に関わっている感覚を持ちやすくなるでしょう。
ただし、集中力への影響は進行方法や内容によって異なるため、文字の大きさや情報量にも配慮し、見やすく整理して使うことが大切です。
議事録として記録を残しやすい
フリップボードは、会議中に出た意見や決定事項を紙に書き残せるため、記録の補助として活用できます。
ページをめくっても前の内容が残るので、議論の経過を振り返りながら進めやすい点が魅力の1つです。
また、用紙を取り外せるタイプであれば、会議後に保管したり、写真に撮って共有したりすることもできます。
ただし、フリップボードの記載だけで発言者や詳細な経緯が十分に残せるとは限りません。
正式な議事録が必要な場面では、別途記録を作成し、補助資料として活用するとよいでしょう。
フリップボードのデメリットと注意点

フリップボードは便利な一方で、サイズや設置場所、消耗品の費用などに注意が必要です。
特に、移動の多い会場や限られたスペースでは、扱いにくさを感じる場合があります。
ここでは、持ち運びや設置スペース、用紙やマーカーにかかるコストなど、利用前に確認したいポイントを紹介します。
持ち運びやすさとスペースの課題
フリップボードは、本体の大きさや重量によって持ち運びや収納が負担になる場合があります。
特に、スタンド型は設置時に一定のスペースが必要なため、狭い会議室や参加者の多い会場では置き場所を確保しにくいこともあるでしょう。
複数の会場へ移動して使う場合は、折りたたみ式や軽量タイプ、キャスター付きなどを選ぶと便利です。
また、省スペースを重視するなら卓上型や壁掛け型も選択肢になります。
利用場所や移動頻度を考え、設置しやすいタイプを選ぶことが大切です。
用紙やマーカーのコスト
フリップボードを継続して使う場合は、用紙やマーカーなどの消耗品に費用がかかります。
会議や研修で頻繁に使用すると、用紙の交換やマーカーの補充が必要になるため、本体価格だけでなく維持費も確認しておくとよいでしょう。
コストを抑えたい場合は、対応サイズの汎用用紙や詰め替え可能なマーカーなどを検討する方法があります。
ただし、本体によって使用できる用紙のサイズや取り付け方法が異なるため、購入前に仕様を確認してください。
フリップボードの効果的な使い方

フリップボードは、書き方や進行方法を工夫すると、会議や研修で情報を整理しながら共有しやすくなります。
その場で要点や意見を書き出し、必要に応じてページをめくれる点も特徴です。
ここでは、会議・プレゼンや研修・セミナーでの活用方法、見やすく書くためのコツを紹介します。
会議・プレゼンでの活用シーン
会議やプレゼンテーションでは、フリップボードに議題や要点、参加者から出た意見を書きながら進行できます。
書いた内容をそのまま残せるため、前のページを見返しながら複数の案を比較したり、議論の流れを確認したりしやすい点が特徴です。
また、発言内容をその場で書き込めば、参加者同士で認識を共有する際にも役立ちます。
ただし、情報を書き込みすぎると見づらくなるため、要点を絞って整理し、話の流れに合わせてページを使い分けると、より活用しやすくなります。
研修・セミナーでの使い方
研修やセミナーでは、講師が説明の要点や参加者の意見をフリップボードに書き出すことで、内容を視覚的に共有できます。
グループワークで出た意見をまとめたり、各チームの成果を発表したりする際にも活用しやすいでしょう。
書き終えた用紙を会場内に掲示すれば、研修の途中で内容を振り返ることも可能です。
一方、文字が小さすぎたり情報量が多すぎたりすると、参加者から見えにくくなります。
重要なキーワードや結論を中心に記載し、説明と組み合わせて使うことが大切です。
見やすく書くためのコツ
フリップボードを見やすくするには、文字の大きさや色、余白を意識して書くことが大切です。
離れた位置からでも読めるよう、文字は普段より大きめにし、1ページに情報を詰め込みすぎないようにしましょう。
基本となる文章は黒や青など見やすい色で書き、見出しや重要な部分だけ色を変えると内容を整理しやすくなります。
また、行間や余白を十分に取り、必要に応じて図や矢印を加える方法も有効です。
使用前に会場の後方から確認すると、文字の大きさや配置を調整しやすくなります。
フリップボードに関するよくある質問

フリップボードを導入する際は、専用用紙の代用方法や購入先、デジタルツールで置き換えられるかなど、実用面で気になる点も多いでしょう。
あらかじめ基本的な疑問を解消しておくと、用途に合った使い方を選びやすくなります。
ここでは、フリップボードに関する代表的な質問に答えます。
フリップボード用紙はコピー用紙で代用できる?
フリップボード用紙は、サイズや取り付け方法が合えば、一般的なコピー用紙などで代用できる場合があります。
ただし、専用用紙と比べると薄く、マーカーのインクが裏写りしたり、めくる際に破れやすかったりすることがあるため注意が必要です。
また、複数枚を固定する方法も別途考える必要があります。
短時間の使用や一時的な代用であれば対応しやすいものの、会議や研修で繰り返し使う場合は、対応サイズの専用用紙を選ぶと扱いやすいでしょう。
フリップボードはどこで購入できる?
フリップボードは、文房具店やオフィス用品店、ホームセンターなどの実店舗のほか、メーカー公式通販や各種オンラインショップでも購入できます。
店舗では実物の大きさや安定性を確認しやすく、通販では複数の商品を比較しながら選びやすい点がメリットです。
購入する際は、本体サイズや対応用紙、折りたたみの可否、キャスターや高さ調整機能の有無などを確認しましょう。
また、継続して使用する場合は、交換用紙やマーカーなどの消耗品を入手しやすい製品かどうかも確認しておくと安心です。
デジタルツールでフリップボードは代替可能?
フリップボードの役割は、電子ホワイトボードやオンラインホワイトボードなどのデジタルツールで代替できる場合があります。
デジタルツールなら、複数人で同時に書き込んだり、内容を保存して共有したりしやすいため、オンライン会議や遠隔での共同作業にも便利です。
一方、電源や端末、ネット環境が必要になる場合があり、参加者によっては操作に慣れるまで時間がかかることもあります。
対面で手軽に書き込みたい場合は紙、保存や遠隔共有を重視する場合はデジタルなど、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
まとめ:フリップボードの意味や使い方を知って活用しよう

フリップボードは、会議や研修、プレゼンテーションなどで意見や要点を書き出し、参加者と視覚的に共有できる便利な道具です。
スタンド型・卓上型・壁掛け型などがあり、利用人数や設置場所、持ち運びの頻度に合わせて選ぶことが大切です。
また、書いた内容を残せる一方で、設置スペースや消耗品のコストといった注意点もあります。
紙のフリップボードとデジタルツールにはそれぞれ特徴があるため、利用シーンや目的を整理し、自分たちに合った方法を選んで効果的に活用してください。
この記事を監修した人
澤口高志
Prozy株式会社常務取締役 株式会社starozy代表取締役 株式会社Palomba代表取締役
イタリア生まれ。小売・商社での商品企画・経営企画を経て、年商100億円規模の企業で社長室長として事業戦略の立案・推進を担う。新規EC事業を立ち上げ、2年間で年商6億円規模へと成長させる。 2023年8月、Prozy株式会社の創業に参画し、常務取締役に就任。併せて株式会社Palomba、株式会社starozyの代表取締役および複数企業の経営顧問を兼任。 経営戦略からEC・物流・DX、組織開発まで幅広い知見と実務経験を持ち、「戦略と現場をつなぐ実行型経営者」として企業の成長を支援する。
プロフィールを見る

